スマート家電のアプリが多すぎる|1つにまとめる現実的な方法
※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
スマートプラグを買い、見守りカメラを足し、スマート電球を試し、ロボット掃除機を導入して……。気づけばスマホのホーム画面に、メーカーごとのアプリが並んでいる。
照明を消すには青いアイコン、カメラを見るには緑のアイコン、掃除機を止めるには黒いアイコン。どれがどれだったか思い出せず、結局スマホをスクロールして探している。「便利にするために買ったのに、手間が増えている気がする」——これは、スマートホームで一番よくある行き詰まりです。
この記事では、増えてしまったアプリを現実的にまとめる方法と、これから買う人が同じ場所で詰まらないための順番を整理します。最終確認日:2026-08-30。
結論:全部を1つのアプリにするのは今も無理。まとめるのは「入口」
先に、期待値をそろえておきます。
2026年8月現在、すべてのスマート家電を1つのアプリに統合して、全機能を使う方法はありません。 「Matterという共通規格が出たから解決した」という話を見かけますが、後述するとおり、Matter経由で使えるのは基本的な操作だけで、メーカー独自の機能はメーカーのアプリに残ります。
そのうえで、ほとんどの人が実際に困っている「毎日の操作」は、1か所にまとめられます。 現実的な着地点はこうです。
- 毎日の操作(つける・消す・温度を変える)→ 音声アシスタントのアプリ1つに寄せる
- テレビ・エアコン・照明などの赤外線家電 → スマートリモコン(ハブ)に集約する
- 細かい設定・ファームウェア更新・独自機能 → メーカーのアプリを残しておく(消さない)
つまり、「アプリを減らす」のではなく「開くアプリを1つにする」。これが今できる最善です。メーカーのアプリはフォルダにまとめて、月に一度触るかどうかの場所に追いやってしまいましょう。
なぜスマート家電はアプリが増える構造になっているのか
腹落ちさせておくと、対策を選びやすくなります。理由は3つあります。
理由1:各社が自社クラウドを持っている スマート家電の多くは、機器 → メーカーのクラウド → スマホという経路で動いています。クラウドはメーカーごとに別なので、アプリも別になります。同じ「電球」でも、A社の電球はA社のクラウド、B社の電球はB社のクラウドを通ります。
理由2:独自機能ほどアプリに依存する 「人が近づいたら点灯し、5分後に消す」「ペットを検知したら通知する」といった作り込んだ機能は、そのメーカーが自社アプリ用に作ったものです。共通規格に載せる仕組みがないため、他社アプリからは呼び出せません。
理由3:安くバラバラに買うと、メーカーもバラバラになる セールで安かったから、レビューが良かったから、と1つずつ買っていくと、自然にメーカーが分散します。アプリの数は「買ったメーカーの数」とほぼ同じになります。
逆に言えば、これから買う人はメーカーをそろえるだけでアプリの数を抑えられるということでもあります。
方法1:音声アシスタントのアプリに寄せる(無料・今日できる)
一番効果が大きく、追加費用ゼロで今日試せる方法です。
AmazonのAlexaアプリ、GoogleのGoogle Homeアプリ、iPhoneのホームアプリは、いずれも「他社のスマート家電を取り込んで操作する受け皿」として作られています。Googleは公式に、Google Homeアプリから操作できるデバイスが5万点以上あると案内しています。
やり方の流れ
- Alexaアプリ(またはGoogle Homeアプリ)を開く
- デバイスの追加、またはスキル・サービスの連携を選ぶ
- メーカー名(SwitchBot、TP-Link、Anker など)を検索する
- そのメーカーのアカウントでログインする(アカウントリンク)
- 登録済みの機器が一覧で取り込まれる
ポイントは4番です。ここでメーカー側のアカウントと結び付けることで、メーカーのアプリで設定済みの機器が、そのままAlexa側に現れます。設定をやり直す必要はありません。
寄せた後にやると効くこと
取り込んだだけでは一覧が長くなるだけなので、もうひと手間かけます。
- 部屋(グループ)を作る:「リビング」「寝室」に機器を割り当てる。メーカーが違っても同じ部屋にまとめられます
- 「おやすみ」などの定型アクションを作る:照明を消す・エアコンを設定温度にする・鍵を確認する、を1つにまとめる
- ホーム画面にウィジェットを置く:よく使う数個だけをスマホの一等地に出す
ここまでやると、アプリを開かずに操作が終わる日が増えます。実際、購入者レビューでも「声だけでエアコンと照明がつくようになった」「ソファに座ったまま操作できるようになった」という声が目立ちます。
音声アシスタントに寄せる方法の限界
万能ではありません。次の点は残ります。
- すべての機能は来ない:メーカーアプリにしかない詳細設定(掃除機のマップ編集、カメラの検知ゾーンなど)は取り込めません
- 対応していないメーカーがある:無名ブランドや古い製品は、そもそも連携メニューに出てきません
- 連携が切れることがある:メーカー側の認証方式が変更されると、再リンクが必要になります。パナソニックのように、認証方式の変更にともなって再リンクを案内した例が実際にあります
方法2:赤外線家電はスマートリモコン(ハブ)に集約する
もう1つの「アプリが増える原因」は、実はアプリではなくリモコンです。テレビ、エアコン、シーリングライト、扇風機、テレビの録画機……テーブルの上にリモコンが5本並んでいる家は珍しくありません。
これらは赤外線で動く昔ながらの家電なので、Wi-Fiにもアプリにもつながりません。ここを埋めるのが**スマートリモコン(ハブ)**です。ハブが各リモコンの信号を覚え、ハブのアプリ1つから全部を操作できるようにします。
さらに、方法1と組み合わせるとこうなります。
赤外線家電 → ハブが集約 → ハブをAlexaに連携 → Alexaアプリ1つでテレビもエアコンも照明も動く
赤外線家電が多い日本の家では、これが一番「まとまった感」が出る組み合わせです。
画像:楽天市場
ハブは3タイプある。まとめたい範囲で選ぶ
代表的なSwitchBotのハブを例にすると、選択肢は主に3つです。価格は楽天市場のSwitchBot公式店での表示価格(最終確認日:2026-08-30)で、変動します。
| モデル | 価格の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ハブミニ(Matter対応) | 5,980円 | 赤外線リモコンをまとめたいだけ。まず試したい |
| ハブ2 | 9,980円 | 室温・湿度を見て「暑くなったらエアコン」まで自動化したい |
| ハブ3 | 16,980円 | 画面とダイヤルで直接操作したい。人の出入りまで見て自動化したい |
多くの家庭は、ハブミニかハブ2で足ります。 「リモコンをまとめたい」だけならハブミニ、「ペットや子どものために留守中の室温も見たい」ならハブ2、という分け方が現実的です。ハブ3は温湿度に加えて画面・ダイヤル・人の検知が加わる上位機で、価格も2倍近くになります。
方法3:Matter対応でそろえる(ただし過度な期待は禁物)
**Matter(マター)**は、メーカーをまたいでスマート家電をつなぐための共通規格です。ロゴがある製品どうしなら、AlexaでもGoogle HomeでもAppleのホームアプリでも扱える——という触れ込みで、確かに方向としては正しい流れです。
ただし、「Matter対応と書いてあれば全部まとまる」わけではありません。 ここを誤解して買うと、期待外れになります。
Matterで実際に起きること
SwitchBotのハブをMatterのブリッジとしてAppleのホームアプリに登録した場合を例にすると、次のような制約が報告されています。
- 赤外線家電は、エアコン以外はオン・オフしか操作できない(Matter側に対応する機器の種類が用意されていないため)
- ホームアプリ側に橋渡しできる機器の種類と台数に上限がある(SwitchBotアプリ側には何台でも登録できても、Matter経由で外に出せる数は限られる)
- メーカー独自の機能(AI分析、詳細な通知設定など)はMatter経由では呼び出せない
つまりMatterは「共通の土台をつくる規格」であって、「全メーカーの全機能を1つのアプリに集める仕組み」ではありません。まとまるのは基本操作だけ、と理解しておくのが安全です。
なお、ハブ経由で橋渡しできる台数や機器の種類はソフトウェア更新で変わるため、具体的な数はメーカー公式の最新情報でご確認ください。
スマート家電 | アプリをまとめる
アプリを1つに寄せる3つの方法
どれか1つではなく、方法1を土台に組み合わせるのが現実的です
| 費用 | まとめられる範囲 | 独自機能 | |
|---|---|---|---|
| 音声アシスタントに寄せる Alexa/Google Home/ホーム | ○ 無料。今日できる | ○ 対応メーカーの機器を横断 | × メーカーアプリに残る |
| ハブで赤外線家電を集約 スマートリモコン | △ 5,980円〜の機器が必要 | ○ テレビ・エアコン・照明 | △ ハブのアプリで設定 |
| Matter対応でそろえる 共通規格 | △ 対応製品を選ぶ必要あり | △ 基本操作のみ・台数に上限 | × 経由では使えない |
- ※Matter経由で橋渡しできる機器の種類・台数は、ソフトウェア更新で変わります(最終確認日:2026-08-30)
- ※メーカーのアプリは消さず、詳細設定用として残しておくのが前提です
おうちをスマートに
購入者レビュー149件を読んで分かった、つまずきの共通点
「ハブでまとめる」を実際にやった人が、どこでつまずいているのか。楽天市場のSwitchBot公式店に掲載されているSwitchBot ハブ2のレビュー(総数1,968件、平均4.61)のうち、新着順で149件を読んで分類しました(取得日:2026-08-30)。
読めた149件の内訳は星5が101件、星4が48件で、星3以下はこの範囲には含まれていませんでした。低評価の傾向まではつかめていない点は、正直にお伝えしておきます。以下は、星4と星5の本文に書かれていた「不満・つまずき」を集めたものです。
不満・つまずきで多かったのは、この4つ
① 初期設定でWi-Fiにつながらない(最多) 「何をやってもつながらず諦めかけた」「何時間も試行錯誤した」という声が繰り返し出てきます。原因として挙げられていたのは、2.4GHz帯しか使えないこと、ルーターのバンドステアリング(2.4GHzと5GHzを自動で切り替える機能)、ネットワーク分離機能の3つ。解決策として最も多かったのはルーターとスマホの再起動でした。ここは買う前に覚悟しておくと精神的に楽です。
② 赤外線が届かない・部屋をまたげない 「壁を隔てた別の部屋の家電には使えない」「襖越しだと反応しない」「思っていたより電波の到達範囲が短かった」。赤外線は光と同じで遮るものがあると届きません。ハブ1台で家中をカバーする前提で買うと確実に失敗します。
③ 古い家電・特定の機器が登録できない CATVのリモコン、古いシーリングライトなど、自動学習に反応しない機器があるという報告が複数ありました。「主要ボタン以外は登録できなかった」「対応しないボタンが多かった」という声も。テレビの十字キーや細かい設定ボタンまで完全再現できるとは限りません。
④ 買い替えると設定をやり直す 「ハブミニからハブ2に替えたら、シーンを1から設定し直しになって辛い」という声がありました。まとめた設定は、ハブを替えると引き継がれないことがあるという前提で、最初のモデル選びをした方がよさそうです。
満足している人の共通点
一方で高評価の内容は、目的がはっきりしている人に集中していました。
- ペットの留守番:犬・猫・うさぎ・爬虫類の飼い主が、留守中の室温確認とエアコン操作を目的に導入し、「安心感が違う」と評価
- 離れて暮らす親の家:83歳の母親宅に設置し、画面で温湿度が見えることを本人が喜んだ、という声も
- リモコンの置き場所問題の解消:「リモコンを片付けた」「手元にリモコンがなくても操作できる」
「なんとなく便利そう」ではなく、解決したい具体的な困りごとがある人ほど満足している傾向が読み取れます。
条件別・どこから手をつけるか早見
| あなたの状況 | 最初にやること |
|---|---|
| アプリが3つ以上あって毎回探している | 方法1。Alexaまたは Google Home に全部リンクして部屋分けする |
| リモコンが3本以上テーブルにある | 方法2。ハブミニかハブ2を1台入れる |
| iPhoneユーザーでホームアプリに出したい | Matter対応と明記されたモデルを選ぶ。ただし基本操作のみと割り切る |
| これから買い足していく段階 | メーカーを1社に寄せる。同じアプリ内で完結する |
| 家族全員が操作できるようにしたい | 方法1をやったうえで、家族の共有設定を確認する |
| 2階建てで1階の家電が動かない | ハブを階ごとに追加する。赤外線は階をまたげない |
注意点・人を選ぶ点
メーカーのアプリは消さないでください。 音声アシスタントに寄せても、ファームウェアの更新、詳細な設定変更、故障時の診断はメーカーのアプリでしか行えません。フォルダにまとめるのは良いですが、削除すると更新が止まって不具合の原因になります。
「アプリの数」自体は減りません。 減るのは「日常的に開く回数」です。ここを取り違えると、何をやっても不満が残ります。
連携は切れることがあります。 メーカー側の仕様変更、パスワード変更、ルーターの買い替えなどで再リンクが必要になる場面があります。全部を音声アシスタント経由にしてしまうと、切れたときに何も操作できなくなるので、物理リモコンやスイッチは捨てないでおくのが安全です。
古い賃貸・古い家電では効果が限定的な場合があります。 赤外線が届かない間取り、学習できない古い機器では、期待した範囲までまとまりません。
よくある質問
Q. AlexaとGoogle Home、どちらに寄せるべきですか。 A. すでにスマートスピーカーを持っているなら、それに合わせるのが一番早いです。どちらも持っていない場合、対応機器の幅とスキルの数ではAlexaが選ばれやすい傾向ですが、Androidを使っていてGoogleアカウント中心の生活ならGoogle Homeの方が違和感が少ないでしょう。詳しくは別記事で比較しています。
Q. iPhoneのホームアプリだけで全部まとめられますか。 A. できません。ホームアプリに出せるのはHomeKitまたはMatterに対応した機器だけで、しかも前述のとおり赤外線家電はオン・オフ中心の操作に限られます。iPhoneユーザーでも、実用面ではSwitchBotなどのハブのアプリかAlexaを併用する形が現実的です。
Q. 複数のハブを買えば全部の部屋がまとまりますか。 A. 赤外線の届く範囲という意味では、階や部屋ごとにハブを足すのが正解です。アプリは同じメーカーなら1つのままなので、まとまり方は崩れません。
Q. Matter対応と書いてあれば安心して買えますか。 A. 「つながる」という意味では安心材料ですが、「全機能が他社アプリで使える」わけではありません。買う前に、自分が使いたい機能がMatter経由で使えるのかを製品ページで確認してください。
Q. 家族もアプリを入れる必要がありますか。 A. メーカーによって、家族共有の仕組みと権限の細かさが違います。同じアカウントを共有する運用は避けた方がよく、共有機能の有無は購入前に確認する価値があります。
こんな人におすすめ
- スマホにスマート家電のアプリが3つ以上あり、毎回探している
- リモコンがテーブルに何本も並んでいる
- 留守中の室温をスマホで確認したい(ペット・子ども・高齢の親)
- これからスマート家電を買い足していく予定がある
逆に、スマート家電が1〜2個しかない人は、まだ何もしなくて大丈夫です。アプリが2つなら探す手間はほとんどありません。3つ目を買うときが、寄せ先を決めるタイミングです。
まとめ:完璧な統合を待つより、入口を1つ決める
Matterは着実に広がっていますが、「1つのアプリで全メーカーの全機能」が実現する日は、まだ見えていません。待っている間にも、アプリは増え続けます。
やることはシンプルです。寄せ先(Alexa/Google Home/ホームアプリ)を1つ決めて、今あるアプリを全部そこにリンクする。赤外線家電が多いならハブを1台足す。メーカーのアプリは消さずにフォルダへ。 これで、毎日の「探す手間」はほぼ消えます。
そして、これから買う機器は寄せ先に対応しているかを先に確認する。この習慣がつけば、もうアプリだらけには戻りません。
楽天市場で価格や在庫を見たい場合はこちらから確認できます。
※本記事の価格・仕様は執筆時点のものです。最新の価格・対応状況は各販売ページ・メーカー公式でご確認ください。
あわせて読みたい
- スマートホームの始め方|一人暮らしが最初にやること3ステップ
- スマートホームを家族で共有|みんなで操作できる選び方と権限の落とし穴
- Echoとgoogle Nestはどっち?後悔しない選び分けの5基準
- スマートリモコンの置き場所|赤外線が届く範囲と必要な台数
参考にした情報
- Google Home and Nest ヘルプ「Google Home アプリに追加されたスマートホーム デバイスを操作する」
- 楽天市場 SwitchBot公式店の商品ページおよび購入者レビュー(2026-08-30取得)
- SwitchBot株式会社 プレスリリース「Matter対応スマートリモコン『ハブ2』の機能アップグレード」