見守り・防犯カメラ

実家にWi-Fiがない親の見守り|回線なしで使える3つの方法

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「実家の親が心配だから見守りカメラを付けたい。でも調べてみたら、どれもWi-Fiが必要と書いてある。実家にはネット回線がない」——ここで手が止まってしまう人は、実はとても多いです。

親世代の家は、スマホは持っていても固定回線を引いていないことが珍しくありません。カメラの箱には「工事不要・かんたん設置」と書かれているのに、その前提としてWi-Fiが必要。つまり実家では最初の一歩でつまずきます。

結論から言うと、回線がなくても見守りはできます。ただし「カメラで映像を見る」にこだわるほど、費用と手間が上がっていくという構造になっています。

この記事では、Wi-Fiがない実家で選べる3つの方法を、初期費用・月額・通信量・親の負担の4点で比べられるように整理しました。最後には、SIM内蔵カメラの購入者レビューを読んで見えてきた「買ってから困ること」も分類してあります。最終確認日:2026-07-30。

先に結論:こんな人にはこれが向きます

  • とにかく安く、まずは安否だけ知りたい人 → LTE内蔵のセンサー型見守りサービス。カメラをあきらめる代わりに、月額500円台から始められます。
  • どうしても映像で様子を見たい人 → 実家にホームルーター(置くだけWi-Fi)を1台置き、その上で普通の見守りカメラを使う。月額は3,000〜5,000円台になります。
  • 屋外や敷地まわり、電源はあるがネットは通っていない場所を見たい人 → SIMカードを入れるLTEカメラ。本体1万円台からありますが、設定は家族がやる前提で考えてください。

つまり、「回線なしで見守る」の本当の分かれ道は、映像が必要かどうかです。ここを決めないまま製品を探すと、いつまでも決まりません。

なぜWi-Fiがないと見守りカメラが使えないのか

家庭用の見守りカメラのほとんどは、映像をいったんメーカーのクラウドに上げ、それを家族のスマホアプリが受け取るしくみです。カメラ本体はネットにつながる手段を持たず、家のWi-Fiに相乗りすることを前提に設計されています。だから回線がない家では、電源を入れても何も始まりません。

そしてもう一つ、見落とされがちなのが通信量です。映像は文字や写真と比べて桁違いに重く、どういう使い方をするかで必要な通信量が何十倍も変わります。

  • ソリッドカメラのSIMカメラ(Viewlaシリーズ)の公式目安では、スマホで1日30分ほど見る使い方なら月2.25GB程度とされています(2026-07-30に確認)。
  • 一方、SORACOMのクラウドカメラサービス「ソラカメ」の公式説明では、クラウド常時録画は1日あたり約5〜15GB、1か月あたり約150〜450GBとされています(画質設定や環境で変動、2026-07-30に確認)。

同じ「カメラをネットにつなぐ」でも、必要なときだけ見るのか、24時間録りためるのかで、必要な回線がまったく別物になるわけです。実家見守りで「たまに様子を見たい」だけなら、前者の考え方で足ります。ここを理解しておくと、次に出てくる3つの方法の費用差が納得しやすくなります。

方法A:LTE内蔵のカメラを置く(SIMカードで単独でつながる)

カメラ本体にSIMカードを入れ、スマホと同じようにモバイル回線でつながるタイプです。実家に必要なのはコンセントだけになります。

国内メーカーではソリッドカメラが「SIMカメラ」としてラインナップを持っており、公式サイトでは屋外向けのIPC-16LTEIPC-180LTE(ともにIP66の防水対応)と、屋内向けのIPC-09LTEの3機種が案内されています。いずれもSIMは別売です(2026-07-30に確認)。海外メーカーの製品はもっと安く、楽天市場では1万円台から並んでいます。

ただし、正直に言っておきたいことがあります。このジャンルの主戦場は「屋外の防犯」で、室内で親を見守る用途の選択肢は多くありません。実際に商品を検索すると、ソーラーパネル付き・防水・自動追跡といった、畑や倉庫、駐車場を狙った製品が大半を占めます。実家の敷地や玄関まわりを見たい場合には強い選択肢ですが、リビングに置く前提で探すと候補が急に細くなります。

レビュー数がもっとも多かった屋外向け4Gカメラ(GENBOLT GB213H-4G)は、楽天市場で14,599円、レビュー307件・平均4.39でした(2026-07-30に確認)。SIM式カメラの実像をつかむのにちょうどよい母数なので、後半でこの口コミを分類しています。

毎日見るわけではないけれど、電源だけはある場所を押さえておきたい人はこちら。

SIMカードを内蔵して単独でモバイル回線につながる屋外向け4Gカメラ 画像:楽天市場

方法B:実家にホームルーターを1台置く

「置くだけWi-Fi」とも呼ばれる据え置き型のルーターを実家に置き、そこに普通の見守りカメラをつなぐ方法です。遠回りに見えますが、カメラの選択肢が一気に広がるという大きな利点があります。国内メーカーの使いやすいカメラも、双方向通話ができるカメラも、これなら普通に選べます。

たとえばドコモの「home 5G」は、公式サイトでhome 5Gプラン 月額5,280円(税込)、端末(HR02)は一括73,260円だが月々サポートの適用で実質0円、工事不要でコンセントに挿すだけと案内されています。契約事務手数料はオンラインショップなら無料、店頭では4,950円(税込)です(2026-07-30に確認)。他社のホームルーターも含めると、月額の相場はおおむね3,000〜5,000円台です。

SORACOMの「ソラカメ」には、この考え方をパッケージにしたソラカメ専用セルラーパックもあります。公式サイトによると、Wi-Fiルーター端末33,220円(税込)+契約事務手数料3,300円(税込)に、月額4,950円(税込)で通信容量無制限のSIMが付く構成で、対応カメラはATOM Cam 2とATOM Cam Swing、接続台数は1台の利用を推奨とされています(2026-07-30に確認)。常時録画のような重い使い方をしたい人向けの、割り切った選択肢です。

この方法のもう一つの副産物として、実家にWi-Fiが通ることで、見守り以外のスマート家電も足せるようになります。エアコンの遠隔操作やスマート電球など、後から「あれもできる」が増えていくのはこの方法だけの強みです。

回線を用意したうえで、あとから機器を足していきたい人には、スマートホーム機器を幅広く出しているメーカーで揃えるのが無難です。【SwitchBot公式サイト】広告 / PR

方法C:カメラをやめて、LTE内蔵のセンサー型見守りにする

3つめは、映像をあきらめる方法です。カメラの代わりに、生活のリズムだけを拾うセンサーを置くという考え方で、Wi-Fiがない実家との相性はいちばん良いです。

代表的なのがネコリコの「まもりこ(第2世代)」。公式サイトによると、センサー本体がLTE通信するためプロバイダや通信回線の契約は不要、工事不要でコンセントにつなぐだけ。冷蔵庫の扉に貼る振動センサーが14,300円(税込)、**人感センサーが9,900円(税込)**で、月額利用料は550円(税込)のみ(LTE通信料込み)。契約年数の縛りと解約金はなく、申込日から1か月間は無料です(2026-07-30に確認)。

しくみはとてもシンプルで、一定時間なにも検知しないときだけスマホに通知が届きます。つまり「元気に暮らしている様子」は通知されず、異変の気配だけが伝わる設計です。

この割り切りは、実は見守られる側にとって大きな意味があります。カメラを嫌がる親は本当に多いからです。「監視されているようで落ち着かない」と言われて設置をあきらめた家庭でも、冷蔵庫のセンサーなら受け入れられることがあります。プライバシーの摩擦が起きにくいのが、この方法のいちばんの価値です。

映像より、まず親の同意と続けやすさを優先したい人はこちら。

冷蔵庫の扉に貼って開閉を検知するLTE内蔵の見守りセンサー 画像:楽天市場

実家にWi-Fiがない | 見守りの選び方

回線なしで使える3つの方法の比べ方

映像が必要かどうかで、費用と手間が大きく変わります

始めるまでの費用毎月の負担親の側の手間
A LTE内蔵カメラ SIMを入れて単独通信 本体1万円台から+SIM別途 格安SIMの料金しだい 設定は家族が行く前提
B ホームルーター+カメラ 実家にWi-Fiを通す ルーター+カメラで2台分 × 月3,000〜5,000円台が目安 置き場所と電源が増える
C センサー型見守り 映像はなし・通知だけ 端末9,900円から 月550円(まもりこの例) コンセントに挿すだけ
  • ※金額は2026-07-30時点で各公式サイト・販売ページで確認したもの。プランや時期で変わります
  • ※Cは映像を見る用途には使えません。目的が「安否の確認」か「様子を見ること」かで選び分けてください

おうちをスマートに

購入者レビュー約55件を読んで分かった不満と満足

方法Aを選ぶ人がいちばん気になるのは「本当に自分で設置できるのか」でしょう。そこで、SIM内蔵カメラでレビュー数が多かったGENBOLT GB213H-4G(楽天市場・レビュー307件、平均4.39)の口コミを、公開されているページから約55件読んで分類しました(取得日:2026-07-30)。評価の内訳は星5が161件、星4が119件、星3が20件、星2が1件、星1が6件で、星3以下は27件でした。

なお、この製品は屋外向けの防犯カメラです。室内で親を見守る製品そのものではありませんが、SIM式カメラに共通するつまずきがよく表れているため、判断材料として読み込みました。

不満で多かったのは、この4つ

  1. 格安SIMの初期設定でつまずく:付属SIMから他社の格安SIMに入れ替える際のAPN設定が難所という声が複数。付属の説明書の日本語が読みにくい、画面の説明が古いという指摘も繰り返し出てきます。自力で調べて解決した人が多く、手順を人に聞ける状態でないとつらい印象です。
  2. アプリの接続が不安定なことがある:アプリを開いてから映像が出るまで数秒〜1分ほどかかる、つながらずに開き直すことがある、映像が1〜2秒遅れる、といった声。「見たい瞬間にすぐ見られるとは限らない」と思っておいたほうが安全です。
  3. 誤検知の通知が多い:屋外設置ゆえですが、雨粒や日差しの変化で動体検知が反応してしまうという指摘が複数。感度を下げてもゼロにはならない、という体験が並びます。通知が多すぎると結局見なくなるので、実家見守りでは無視できない点です。
  4. 付属SIMの容量が少なく、通信費が読めない:同梱SIMは数百MB程度で試用にとどまり、「年間でいくらかかるか分からない」という不安の声も。カメラ代のほかに毎月の通信費がかかるという前提が、買う前には見えにくいようです。

そして、実家見守りを考える人にとっていちばん重要だと感じたのが、設定を高齢者本人にはやってもらえないという現実です。70代の購入者が「設定は自分にはできず、家の人にやってもらった」と書いているレビューがありました。方法Aを選ぶなら、家族が実家に一度行って設置と設定を終える計画を立てておくべきです。

満足しているのは、こういう使い方

良い評価に共通していたのは、ネット回線のない場所を「行かずに確認できる」ようになったという点です。回線のない実家に取り付けて帰省の回数が減って助かっているという声、事務所から車で10分かかる倉庫の見回りが不要になったという声、畑や物置の防犯に使っているという声が並びます。

画質と暗視についても、価格を考えれば十分という評価が多数でした。また、格安SIMを自分で選べるのでトータルの費用を抑えられた、という声も複数ありました。自分で設定できる人にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢という位置づけです。

買う前に知っておきたい注意点

サービスが終わることがある

これは見過ごされがちですが、LTE通信つきの見守り機器は「サービス」であり、終わることがあります。実例として、ネコリコの「BOCCO emo LTEモデル」は公式サイトで2026年6月24日に機器販売終了、2026年7月15日に全プランの新規申込受付終了、2026年7月29日にサービス終了の案内が出ています(2026-07-30に確認)。

つまり、機器を買ったのに使えなくなる可能性があるということです。長期の縛りがない・解約金がないサービスを選ぶ、高額な機器を一括で買う前に一度短く試す、といった守り方が現実的です。

電波が届くかは、行って確かめるしかない

LTEで通信する機器は、その場所に電波が届いていることが前提です。山間部や鉄骨の建物、コンセントが窓から遠い部屋では入りが悪くなることがあります。レビューでも、鉄製のガレージでぎりぎり届いた、電波が弱くて別売アンテナで補ったという声がありました。帰省のときに親のスマホで電波の本数を確認しておくだけでも、失敗を減らせます。

親の同意を取ってから買う

これは費用よりも大事な点です。カメラを黙って設置すると、あとで大きな摩擦になります。「監視されている」と感じさせないために、映像は家族しか見られないこと、常に見ているわけではないこと、嫌ならすぐやめられることを先に伝えてください。同意が難しそうなら、はじめから方法Cのセンサー型にしたほうが長く続きます。

コンセントが1つ埋まる

小さな話ですが、実際にもめる点です。親世代の家は、コンセントの数も位置も余裕がないことが多いです。設置したい場所に電源があるか、延長コードが動線をふさがないかを、買う前に一度見ておいてください。

よくある質問

Q. 親のスマホのテザリングでカメラをつなげませんか。 A. 仕組みとしては可能ですが、実家見守りにはおすすめしません。親がスマホを持って出かけたらカメラが止まり、充電が切れても止まります。「常にそこにある回線」でないと見守りにならないためです。

Q. カメラをつなぐには、月何GBの契約が必要ですか。 A. 使い方で大きく変わります。必要なときだけ短く見る使い方なら月数GBで足りる(ソリッドカメラの公式目安ではスマホで1日30分視聴して月2.25GB程度)一方、24時間クラウドに録りためる使い方は1か月150〜450GBとされています(ソラカメ公式)。実家見守りは前者で足りることが多いので、まず「録りためるか」を決めてください。

Q. センサー型だと、倒れていても気づけないのでは。 A. その懸念は正しいです。センサー型が拾えるのは「一定時間なにも動きがない」という事実だけで、原因までは分かりません。だからこそ、通知が来たときに誰が電話し、誰が見に行くのかを家族で先に決めておくことが、機器選びと同じくらい大切です。

Q. Wi-Fiがない実家に、いちばん失敗しにくいのはどれですか。 A. 迷ったらまず方法Cのセンサー型を数か月試すのがおすすめです。月550円程度から始められ、縛りのないサービスなら合わなければやめられます。そこで「やはり映像が見たい」と分かってから、方法Bに進むのが遠回りに見えて近道です。

まとめ:映像が必要かを、先に決める

実家にWi-Fiがなくても、見守りはできます。整理すると、こうです。

  • 安否だけ知りたい → LTE内蔵のセンサー型(端末9,900円から・月550円程度から)
  • 様子を映像で見たい → 実家にホームルーターを置いて普通のカメラを使う(月3,000〜5,000円台)
  • 敷地や屋外を押さえたい → SIM内蔵のLTEカメラ(本体1万円台から・設定は家族が行う前提)

購入者レビューを読んで強く感じたのは、機器の性能より「誰が設定するか」で結果が変わるということでした。実家の見守りは、親が自分でセットアップすることを期待できません。帰省のタイミングに合わせて、設置まで終わらせる前提で選んでください。

そして、いちばん失敗しにくいのは、小さく始めて、必要になってから足すことです。最初から映像込みのフル装備を目指すと、費用も設定の手間も一度に押し寄せます。月数百円のセンサーから始めても、心配の総量はちゃんと減ります。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • ネコリコ「まもりこ 高齢者みまもりサービス」公式サイト(月額・端末価格・LTE内蔵・契約条件/2026-07-30に確認)
  • ネコリコ「BOCCO emo LTEモデル」公式サイト(機器販売終了・新規申込受付終了・サービス終了の案内/2026-07-30に確認)
  • SORACOM「ソラカメ」「ソラカメ専用セルラーパック」公式サイト(通信量の目安・パック料金・対応カメラ/2026-07-30に確認)
  • NTTドコモ「home 5G」公式サイト(月額料金・端末価格・工事不要/2026-07-30に確認)
  • ソリッドカメラ「SIMカメラ」公式サイト(ラインナップ・通信量の目安/2026-07-30に確認)

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