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部屋干しの自動化|除湿機×スマートプラグで失敗しない選び方

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梅雨どき、洗濯物を部屋に干して除湿機のスイッチを入れる。出かける前に「今日は回したっけ?」と思い出せない。帰宅したら生乾きのにおいがして、もう一度干し直し——部屋干しは、家事の中でも**「機械まかせにしたいのに、結局は人が動いている」**代表格です。

「除湿機をスマートプラグにつないで、湿度が上がったら勝手に動くようにできないの?」——できます。ただしそのまま買って挿すだけでは、まず動きません。ここを知らずに買うと、スマートプラグだけが増えて部屋干しは自動化されない、という残念な結果になります。

この記事では、部屋干しをスマートホームで自動化するときの考え方と、買う前に確認すべき点を整理しました。最終確認日:2026-07-25。

先に結論:こんな人に、こう効きます

  • 共働きで、日中に部屋干しを回しっぱなしにしたい人 → 外出先からのオン・オフと、湿度に応じた自動運転で「回し忘れ」と「回しすぎ」が両方減ります。
  • 冬も部屋干しをする人 → 除湿の方式選びで乾きやすさが大きく変わるので、自動化より先に本体選びで効きます。
  • 電気代が気になる人 → 電力を測れるスマートプラグを使うと、除湿機が実際に何円分動いたかが見えるようになります。

逆に、「除湿機を買い替えるつもりはない」という方は、まず自宅の除湿機が自動化に向く機種かどうかの確認から始めてください。次章がその話です。向かない機種を無理に自動化しようとするより、タイマー運転と換気の工夫で十分なこともあります。

最大の落とし穴:除湿機は「通電しただけ」では動かない

スマートプラグは、コンセントの手前で電気を流す/止めるだけの装置です。人の代わりに本体のボタンを押してくれるわけではありません。

ここが除湿機の難しいところで、多くの家電は電源が入り直したとき「オフの状態」で立ち上がります。つまりスマートプラグで通電しても、本体の運転ボタンを押さないと除湿は始まりません。自動化が成立するのは、通電したときに前回の運転状態を思い出して動き出す機種だけです。

この機能は、メーカーによって「停電復帰機能」「オートリスタート」などと呼ばれます。三菱電機の衣類乾燥除湿機には停電復帰機能を持つモデルがあると案内されており(例:ズバ乾シリーズの一部)、こうしたモデルならスマートプラグでの自動化と相性がよいことになります。

買う前・自動化する前に、必ず自分の型番の取扱説明書で「停電復帰」「自動復帰」「オートリスタート」の記載を探してください。 メーカーの製品ページよりも、取扱説明書のほうが確実に書かれています。記載がなければ、その除湿機はスマートプラグでのオン・オフ自動化には向きません。

部屋干しの自動化 | やり方は3通り

除湿機を自動で動かす3つの方法

どれが使えるかは、お使いの除湿機の仕様で決まります

機種を選ばず使えるか湿度に応じて動くか追加で必要なもの
スマートプラグでオン・オフ 手軽・安価 × 通電で運転再開する機種のみ センサーを足せば可能 プラグ1個から始められる
スマートプラグ+温湿度センサー 湿度で自動 × 同上(本体側の条件は同じ) 設定した湿度で入切できる センサーとハブが必要
アプリ対応の除湿機を使う 本体がネット接続 対応機種の購入が前提 本体の自動運転で対応 追加機器は基本不要
  • ※「通電で運転再開するか」は型番ごとに異なります。取扱説明書で停電復帰・オートリスタートの記載をご確認ください。

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選び方の基準5つ

基準1:除湿機側の「通電で運転再開するか」(最優先)

前章のとおりです。ここが×だと、あとの4つをどれだけ満たしても自動化は成立しません。これから除湿機を買うなら、除湿能力よりも先にこの一点を確認する価値があります。

なお、本体にWi-Fi機能があってアプリから操作できる除湿機なら、スマートプラグは不要です。この場合は本体の自動運転・タイマー機能で完結します。

基準2:消費電力とスマートプラグの定格

除湿機はモーターやヒーターを使うため、消費電力が大きくなりがちです。とくにデシカント式(後述)はヒーターを使うので、消費電力が高めになります。

家庭用スマートプラグは定格が最大1500W・15Aの製品が一般的です。除湿機の定格消費電力がこれに近い場合や、延長コード・電源タップを介する場合は発熱の危険が高まります。メーカーが「使用不可」としている家電カテゴリがないか、スマートプラグ側の説明書も必ず確認してください。判断がつかないときは、メーカーに問い合わせるのが確実です。

電力を測れるタイプを選ぶと、除湿機の実際の消費電力が数字で見えます。「思ったより食っていた」「エコモードで十分だった」といった判断ができるようになるので、電気代が気になる方には実用的です。

毎日つけっぱなしにする家電だからこそ、使用量を数字で押さえておきたい方はこちらが選びやすいです。

電力モニタリング機能付きスマートプラグ TP-Link Tapo P110M の本体 画像:楽天市場

基準3:湿度で動かすなら、センサーとハブが要る

「湿度70%を超えたら除湿機オン、55%まで下がったらオフ」——この形が部屋干し自動化の理想形です。これを実現するには、**部屋の湿度を測るセンサーと、その値を見て機器を操作する司令塔(ハブ)**が必要になります。

たとえばSwitchBotの温湿度計は、単体では表示と記録が中心で、外出先からの確認や「湿度がこうなったら家電を動かす」といった自動化にはハブが別途必要です。一方、ハブ2やハブ3は本体に温湿度センサーを内蔵しているため、別売の温湿度計を買い足さなくても温湿度連動の自動化を組めます(設置場所の湿度を測ることになるので、洗濯物の近くに置きたい場合は別売センサーのほうが向きます)。

「温湿度計を1つ買えば自動化できる」と思って買うと、ハブがなくて動かせない——これは非常によくあるつまずきです。買う前に、自分の構成で自動化まで届くかを確かめてください。

はじめてスマートホームをそろえる方は、メーカー公式サイトで対応表とセンサーの組み合わせを確認しておくと失敗が減ります。広告 / PR 【SwitchBot公式サイト】

基準4:除湿の方式(自動化より効くことがある)

除湿機は大きく3方式に分かれ、得意な季節が違います。自動化以前に、ここが合っていないと「動いているのに乾かない」ことになります。

除湿機 | 3つの方式

コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式

部屋干しをする季節に合わせて選ぶのが基本です

夏の除湿力冬の除湿力室温・電気代の傾向
コンプレッサー式 冷やして結露させる 気温が高いほど得意 × 低温では能力が落ちやすい ヒーター不使用で電気代を抑えやすい
デシカント式 乾燥剤とヒーター 通年で使える 低温でも落ちにくい × ヒーター分の電気代と室温上昇
ハイブリッド式 2方式を自動切替 季節を問わず対応 冬の部屋干しにも向く 本体価格は高めになりやすい
  • ※電気代・除湿能力は機種と使用条件で変わります。具体的な数値はメーカー公式の仕様表でご確認ください。

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夏だけ部屋干しするならコンプレッサー式で足りますが、冬もまとめて任せたいならハイブリッド式のほうが不満が出にくいと一般に言われます。デシカント式は冬に強い代わりに室温が上がるため、夏の使用では暑さが気になることがあります。

基準5:満水停止・オートオフとの付き合い方

除湿機はタンクが満水になると自動で止まります。自動化を組んでも、水を捨てるのは人間の仕事です。ここを忘れると「自動化したのに乾いていない」が起こります。

対策は2つあります。1つは、連続排水に対応した機種を選び、ホースで排水口へ流すこと。もう1つは、電力を測れるスマートプラグを使い、「消費電力が下がりっぱなし=止まっている」ことに気づける状態にしておくことです。前者は設置場所を選ぶので、賃貸では後者から試すのが現実的でしょう。

また、機種によっては設定湿度に達すると自動で止まる「オートオフ」が働きます。これはムダを減らす良い機能ですが、「まだ乾いていないのに止まった」と感じる原因にもなります。連続運転の設定方法は取扱説明書に載っているので、部屋干し用途では一度確認しておくとよいでしょう。

条件別・どこから始めるか早見

こんな暮らしまずやること買い足すもの
賃貸ワンルーム・一人暮らし帰宅前オンだけ自動化スマートプラグ1個(通電再開する機種のみ)
共働き・家族で洗濯量が多い湿度連動で入切ハブ(温湿度センサー内蔵)+スマートプラグ
冬も部屋干しが多い本体の方式を見直すハイブリッド式の除湿機
電気代を把握したい使用量を測る電力モニタリング対応のスマートプラグ
そもそも置き場所がない干し方の見直しからサーキュレーター(風を当てる)

除湿機は「風を当てる」ことでも乾きが大きく変わります。 サーキュレーターをスマートプラグにつなぐほうが、除湿機の自動化より簡単で効果を感じやすいケースもあります(扇風機やサーキュレーターも、通電で運転再開するかは同じく機種次第です)。

注意点・人を選ぶ点

  • 安全が最優先です。 消費電力の大きい家電をスマートプラグ経由で使うことは、メーカーが推奨していない場合があります。プラグ側・家電側の両方の説明書を確認し、タコ足配線や延長コードとの併用は避けてください。
  • 水回りの近くに置く機器は注意が必要です。 スマートプラグは熱と湿気を避けて設置します。浴室・洗面所での使用可否は製品ごとに違います。
  • 無人での長時間運転にはリスクがあります。 自動化は便利ですが、外出中に家電が動き続ける状態をつくることでもあります。フィルターの掃除やホコリの除去はこまめに行いましょう。
  • Wi-Fiが切れると自動化も止まります。 自動化に頼りきらず、手動でも動かせる状態を保っておくと安心です。この点はスマート家電が停電・Wi-Fiで止まる前に|賃貸でもできる備え方でも扱っています。
  • 効果は住まいの条件で変わります。 部屋の広さ、換気の取りやすさ、洗濯物の量によって、同じ機器でも乾き方は変わります。「これを買えば必ず乾く」という機器はありません。

よくある質問

Q. スマートプラグを買えば、どんな除湿機でも自動化できますか? いいえ。通電しただけで運転を再開しない除湿機では、電気が来るだけで運転は始まりません。取扱説明書で停電復帰・オートリスタートの記載を確認してください。

Q. 温湿度計を買えば湿度で自動運転できますか? 多くの場合、センサー単体では足りません。値を受け取って機器を操作するハブが必要です。ハブに温湿度センサーが内蔵されている製品なら、それ1台で始められます。

Q. エアコンの除湿(ドライ)ではだめですか? 部屋干しの用途では、除湿機のほうが洗濯物へ直接風を当てられる点で有利です。一方、部屋全体の湿度を下げたいだけならエアコンの除湿でも足ります。目的で使い分けてください。

Q. 電気代はどのくらいですか? 方式・機種・運転時間で大きく変わるため、一律には言えません。電力を測れるスマートプラグを使うと、自宅の実際の使用量が把握できます。

Q. 賃貸でも導入できますか? スマートプラグ・温湿度センサー・ハブはいずれも工事不要で、退去時に持ち出せます。連続排水を使う場合だけ、ホースの取り回しに注意してください。

まとめ

部屋干しの自動化は、「スマートプラグを買う」ことから始めると失敗しやすい分野です。順番はむしろ逆で、①手持ちの除湿機が通電で運転を再開するかを確認 → ②消費電力とプラグの定格を確認 → ③湿度連動を組むならハブを用意、という流れになります。

そして、自動化より先に効くのが除湿方式の相性です。冬も部屋干しをするのにコンプレッサー式を使っていると、どれだけ自動で動かしても乾きにくさは解消しません。

毎日のことだからこそ、面倒が1つ減るだけで暮らしはずいぶん軽くなります。まずはお手元の除湿機の取扱説明書を1ページめくるところから始めてみてください。

※本記事の価格・仕様は執筆時点のものです。最新の価格・対応状況は各販売ページ・メーカー公式でご確認ください。

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参考にした情報

  • パナソニック 衣類乾燥除湿機 よくあるご質問(連続運転・途中停止について)
  • シャープ サポート オートオフ機能の解除のしかた
  • SwitchBot 公式サイト(温湿度計・ハブの製品ページ)